抜歯窩に即時埋入したインプラントの頬側裂開状欠損の治癒。

Healing of buccal dehiscence defects at implants installed immediately into extraction sockets-an experimental study in dogs

イヌの実験研究
著者
Eribrtro Bressan  
出展
COIR 2013
目的 
頬側面の歯槽骨裂開状欠損における骨形成に対して、抜歯窩内でのインプラント頬舌側配置が及ぼす作用を調べること
材料と方法
6頭のlabradorにて、4P4の近心根を抜髄し、根管充填した。両側で歯肉弁を挙上し、小臼歯をヘミセクションして、遠心根を摘出した。抜歯窩の頬側面骨壁(試験部)、または舌側面骨壁(対照部)のいずれかと接触させながら埋入した。ヒーリングアバットメントを装着した後、深さ約2.7㎜、幅3.5mmの三角形の裂開状骨欠損を形成した。再生治療は行わず、治癒は非粘膜下とした。4ヶ月の治癒後にインプラント部のブロック切片を得て、インプラト周囲組織を評価した。
結果
4ヶ月の治癒後に、試験部の骨頂と、骨統合の歯冠境界部はそれぞれインプラントショルダーから尖部寄り、1.71±1.20mm、2.20±1.20㎜のところに位置していた。対照部での値はそれぞれ0.68±0.63㎜と1.69±0.99mmであった。試験と対照の相違は統計的有意に達した。試験部と対照部n両方で、残存辺縁骨欠損が発見された。
結論
抜歯窩の舌側寄りのインプラント埋入は、頬側寄りのそれよりも、頬側面の裂開状歯槽骨欠損により高い度合いの骨形成をもたらした。