歯周メインテナンス中に、エリトリトールを用いて歯肉縁下をエアーポリッシングする

Subgingival air-polishing with erythritol during periodontal maintenance
JCP 2014
Nada Muller
目的 
4㎜を超える残存ポケットで、繰り返しのエアーポリッシングによる歯肉縁下清掃を、1年にわたって評価すること
材料と方法
ツーアームの被験者内パラレルデザインを有する、12ヶ月単施設検者盲無作為臨床治験を行った。50名の歯周メインテナンス患者を3ヶ月の間隔でモニターした。0.3.6.9ヶ月目に、PDが4㎜を超えていた全ての部位にて、歯肉縁下エアーポリッシングが(試験側)、超音波デブリドマンを行った(対照側)。第一エンドポイントは、12ヶ月後における、4㎜を超えるPDの有無であった。
結果
ベースライン時にモニターした、計6918個の部位中457個で、PDが4㎜を越えていた。12ヶ月後に、それぞれの被験者で4mmを超えるポケットの数、PD及びプロービング後の出血は、有意に減少した。試験側と対照の相違は、有意であった。
痛み/不快についての感想に関して、有意差が存在し、エアーポリッシングの方が、優っていた。
結論
超音波デブリドマンと同じように、歯肉縁下エアーポリッシングを繰り返し行った後も、4mmを越えるポケットは減った。それは安全であった。またそれによって生じた痛みの度合いも小さめであった。