Ridge preservation wih the use of deproteinized bovine bone mineral
2014 COIR
Jan Linde
目的
脱蛋白牛骨ミネラルを移植し、6ヶ月治癒させた抜歯窩の、組織組成を調べること
材料と方法
それぞれが、抜歯とインプラントによる置換が計画された歯牙を、1本有し、ていた25名の患者を集めた。これらの歯牙を慎重に抜歯した。その後、抜歯窩/患者を試験群と対照群に割り振った。試験群では、新鮮抜歯窩にBio-Oss Collagenを移植し、対照群では移植は行わなかった。
約6ヶ月の治癒後に、抜歯窩n中央部から生検標本を採取した。標本を脱灰し、パラフィンに嵌め込んで切断して、HTXで染めた。石灰化した骨、オステオイド、骨髄、線維性組織、及びBio-Oss粒子の比率を、形態計測学的ポイントカウンティング法で調べた
結果
対照部の組織には、57.4±12.4%の石灰化した骨(層板骨と繊維性骨を含む)が含まれていた。
T1部(移植片を含まず)でのその値は、48.9±8.5%であった(P<0.05)
骨髄とオステオイドは対照部の方が試験部よりも約5倍より多かった。
骨髄(対照7.1±6.1%、 T1部2.1±3.1%):オステオイド(対照7.3±4.9%、T1部1.9±2.1%)
線維性組織は、対照部では23.1±16.3%、T1部では40.0±11.9%であった(P<0.01)
移植材を含むT2部でのそれぞれの比率は、
石灰化した骨(層板骨、繊維性骨)が39.9±8.6%
骨髄が1.8±2.5%
オステオイドが1.6±1.85%
繊維性骨が32.4±9.2%
Bio-Oss粒子が19.0±6.5% であった。
結論
新鮮抜歯窩にバイオマテリアルを装着すると、治癒が遅れた。
Bio-Oss粒子は吸収されず、新しい骨に取り囲まれた。移植部では、寸法変化が起きないようである理由は、それにあると思われる。