表題:The Effect of Photodynamic Theory for Periodontitis A systematic
Review and Meta Analysis
歯周炎に対する光線力学的療法の効果 系統的レビューとメタ分析
著者:Amir Azarpazhooh 出典 Journal of Periodontology january2010 vol.81 number1
材料と方法:疑問:慣例的な非外科的治療と比較したときの、一次的な治療法として、又は非外科的治療法の付随として、
成人の歯周炎に対して使用されるPDTの効果とはいかなるものか?
データ源:データベース検索(MEDLINE,EMBASE等) 発表制限、言語制限なし
調査項目:
第1アウトカム尺度
1.ベースライン測定時から、最長の追跡観察時にかけてのCALの変化
2.プロービングデプスの変化
第2アウトカム尺度
1.歯肉退縮
2.BOP
3.歯肉指数の変化
4.プラーク指数の変化
5.全顎プラークスコアの変化
6.全顎出血スコアの変化
7.何らかの副作用
8.微生物学的変化
9.口臭
結果:
5件の無作為対照付き研究を取り込んだ
内2件:SRP+PDTがSRPと比較
内2件:PDT単独、PDT+SRP、SRP単独と比較
内1件:さらに口腔衛生指導単独が設けられた
内1件:PDTとSRPの比較
・統合的治療を受けた患者にてCAL増加の統計的有意の増大が認められた。
・プロービングデプスの減少SRP単独よりも、統合的治療を受けた患者間PDの
統計的有意の減少が認められた。
・第二アウトカムでは統計的有意差は認められなかった。
検討
・PDTの安全性と効果が調べられた研究は非常に少なくサンプルサイズも
小さかった
・レーザーのタイプ、波長、最大出力にばらつきがある。
・患者の容認度、不快感、痛み、口臭が含まれる、患者と関係したアウトカムも
将来的に分析が必要である。
・光感作物質、レーザーの種類等、治療期間等もっと詳しい実験が必要である。
結論
歯周炎に対する一次的治療法、または付随的治療法として利用されるPDTの
効果については発表された数件の基礎的研究の制限のためどのような結論も
下すことはできない。