Progression of Periodontitis in a Sample of Regular and Irregular Compliers Under Maintenance Therapy A 3-Year Follow-Up Study
移支持的治療下での、定期的なコンプライアーと不定期のコンプライアーから成るサンプルでの、歯周病進行。
3年追跡観察研究。
著者;Fernando Oliveira Costa 等
目的
3年のPTMモニタリング期間中に、喫煙、及び非喫煙定期的コンプライアー(RC)患者と不定期的コンプライア(EC)患者にて、歯周疾患、特に歯周炎の進行と歯牙喪失を調べ、比較すること。
材料・方法
コホート内の症例ー対照研究
2006~2009年にかけてBelo Horizonete, BrazilのプライベートクリニックでモニターしたPTMに組み込まれていた238名の患者から成るコホート研究に由来する、全ての参加者を有資格者と定め、本研究への参加を呼びかけた。Demirel&Efeodleによって提唱された、PTM中のコンプライアンスパターンに従って、患者等を分類した。
RCs(PTMに100%協力した患者106名)
ECs(予定のPTMに応じない時もあるが、不定期でも来院した患者132名)
このうち、無作為に患者を選択し、58名のRC群とEC群に分けた。
交絡因子の作用を最小限に抑えるために、性別、喫煙及び糖尿病についてマッチさせ、
各群でこれらの3個の変数の状況を同じにした。
結果
①ベースラインシ時から最終検査時の変化は、不定期的コンプライア(EC)患者の方が、
定期的コンプライアー(RC)に比べ、より多くのポケットの増加、付着の喪失、出血、排膿、プラーク付着の悪化が認められた。
②歯周炎の進行
RC5名(8.6%)30箇所(0.54%)
EC9名(15.5%)57箇所(1.07%)
③smokerはnon-smokerに比べ、RC内でもEC内でも、 ポケットの増加 、付着の喪失、出血、排膿、プラーク付着に悪影響を与えた。
④ RCのsmokerと、ECのsmokerを比較した場合、 ECの方がより ポケットの増加 、付着の喪失、出血、排膿、プラーク付着と歯牙喪失に悪影響を与えていた。
結論
RC患者ではEC患者と比較して、歯牙喪失と歯周炎進行の比率が、より低かった。
これらの所見によって、歯周状況の恒常性を維持するという点での、PTM中のコンプライアンス と順守のパターンによる作用が示された。また、喫煙や糖尿病などのような、重要なリスク変数も、この状況に影響した。(定期的に検診に来ていれば、糖尿病や、歯牙喪失の本数などのリスク変数が軽減できる)歯周的に感度の高い人物に、より効果的なマネージメントを提供するためには、リスクプロファイルとPTM訪問頻度の決定時に、これらの変数が、考慮に入れられるべきである。
出典 The International Journal of Oral & Maxillofacial Implants