著者
Bruno Orlando等
目的
整形外科手術で骨を固定する際には、様々なタイプのスクリューが使用される。硬い皮質骨では、ピッチが細かいスクリューが必要となり、柔らかい海綿骨では、ワイドなピッチは微小動揺を防止するための手助けとなり、それによって最終的には、より高い固定度のインプラントが得られうる。本研究の目的は、皮質骨には細かいピッチのインプラントが適し、海綿骨にはワイドピッチのインプラントが適するという推論を、検証することにあった。
材料と方法
リジッドな多孔性ポリウレタンフォームから成る、個別の実験用ブロックを用いてシミュレーションした、硬い骨(D1とD2)と柔らかい骨(D3とD4)の両方に、ワイドピッチのインプラントと、細かいピッチのインプランを埋入した。
D1-D2実験用ブロックと、D3-D4実験用ブロックにて、一連の窩洞形成を、1.5mmと2.5mmのドリルを使用しながら行った。それぞれのインプラントを埋入するのに要した最終トルクを記録した。
結果
海綿骨では、ワイドピッチインプラントの方が、埋入トルクはより高かったため(ピッチが細かいインプラントの20%増し)、それには、細かいピッチのインプラントよりも、ワイドピッチインプラントの方が、適していたと言える。
結論
緻密な皮質骨(01、またはD2)での2.5mm骨切り部には、ピッチが細かいインプラントを使用した方が良く、柔らかい骨(D3、またはD4)での1.5mm骨切り部では、ワイドピッチインプラントを選択するよう勧められる。