著者
Amelia A.
出展
Jarnal of Periodontology
目的
本研究では、3種類のロ内スキャナーによる、骨レベル(BL)と組織レベル(TL)という、2種類のインプラントレベルでのデジタルインプラント印象と、慣例的な直接的なインプラント(CNV)印象を、3D精度について、比較すること。
材料と方法
2本のインプラントを植立した親模型を利用して、スクリューユニットインプラント支持固定式補綴をシュミレーションした。
直接印象コーピングと、ポリエーテル印象材を利用し、慣例的な試験模型を作成した。
スキャンボディーを、親模型に手作業で取り付け、3個のスキャナーでスキャンした。
これをTL試験群とBL試験群で行ったことで、試験群は8個となった。
座標測定器で親模型、試験模型、デジタルスキャンの.stlファイルの直線的歪み(dx,dy,dz)全体的な直線的歪み(dR),角度的歪み(dθy、 dθx)及び絶対的角度歪み(absd θy 、absd θx)を測定した。
結果
平均(全体的な直線的歪み)dRは35-66㎛、平均dθy角度的歪みは、-0.186から0.315度、平均dθx角度的歪みは、-0.206-0.164度であった。印象のタイプは、dx,dz,Absdθに、そしてインプラントレベルは、dxとAbsdθxに有意に影響したことが、2次元分散分析によって示された。BL群では、慣例群の平均dRがデジタル試験群のそれよりも低く、有意に異なっていたのに対し、TL群では統計的有意差はなかった。
結論
各印象法とインプラントレベルで、インプラント印象の3D正確さは異なっていた。BL試験群に関しては、慣例印象群の方がデジタル印象群よりも歪みは有意により小さかった。デジタル試験群については、TRシステムの直線的、及び絶対的角度的平均歪みは、他2個の群のそれらと類似していたが、標準偏差は最も小さかった。