インプラントから、破折したスクリュー片を取り出すための、3種類の方法をインビボ分析する。

出展

JOMI201732、e119-e124


著者

Ruben Agustin-Panadero


目的

破折したスクリュー片を、インプラントから取り出すための、いくつかの方法の有効性を調べるために、プローブと超音波チップを利用する慣例的な方法と、2種類の機械的な取り出しキッドを比較することにあった

 

材料と方法

破折片を取り出すための3種類の方法、つまり、プローブと超音波チップを利用する慣例的な方法(群CE)、ガイドシリンダー付きの機械的なキッドで取り出す方法(群MK1)及びガイドシリンダーがついていない機械的なキッドで取り出す方法(群MK2)を試験するために、インプラントとインターナルコネクションしていた135本のスクリューを破折させた。それぞれの群における、取り出しの成功と、取り出しに要した時間、並びに歯冠部、中央部、または尖部での破折と関係付けたときの、取り出しの成功と、取り出しに要した時間、カイ二乗検定、Fisher exact検定、Kruskal-Wallis検定、及びMann-Whitney検定で分析した。p<.05インプラントのインターナルスレッドの統合性も分析した

 

結果

取り出しの成功率は、群MK2,CE,およびMK1でそれぞれ、93.3%、73.3%、及び20%であった。取り出しに要した時間(平均±SD)は、CE群では3分15秒±1分48秒。MK2での平均±SDは13分34秒±7分25秒。MK2群でのそれは2分56秒±2分9秒であった。取り出せた破折スクリューの数と、取り出しに要した時間に関する、統計的有意差が認められた。歯冠部、中央部、及び尖部での破折は、取り出し時間についても、取り出しの成功についても、有意に異なっていなかった


結論

取り出せた破折スクリュー片の数、取り出しに要した時間、及びインプラントのインターナルスレッド維持という点で、最も優れていたのは、ガイドシリンダーなしの機械的なキッドであった。