著者
Deng-Hui等
目的
垂直的な骨増多量(VBG)、術後と追跡観察時に測定した上顎洞へのImplantの侵入長さ(PIL)辺縁骨レベル(MBL),及びImplant生着率(ISR)を分析することで、GFSFE(移植を伴わない上顎洞挙上術)の有効性を調べることにある。
材料と方法
〇論文検索;電子検索と手作業検索で740件の研究が見つかった。表題と概要を選別した後、これらのうち80件を選択して、全文評価を行った。全文評価後に58件を排除した。
そして取り込み基準と排除基準を満たした22件の論文を系統的レビューとメタ分析のために分析した。
〇人口統計学的データ;平均RBH(5,7±1,7mm)の欠損部に864本のImplantを埋入。
失敗したImplantは18本でそのうち14本は失敗時期が明記され、これらのうち10本(71,4%)は荷重前に失敗した。
平均ISR(Implant生着率)は97,9±0,02%(範囲93,5%ー100%)
平均MBL0,91±0,11mmで、それは術後の追跡観察期間と有意に関係していた。
平均VBG(垂直性骨増加)3,8±0,34mmで、手術法、Implantの長さ、及び術直後のPIL(上顎洞内に突出したImplantの長さ)有意に関係していた。
結論
Implant同時埋入を伴う、lateral window appro
ach とtranscresutal approachによるGFSFEは予知的な治療法であると本系統的レビューとメタ分析の制限内でいうことが出来る。