筆者
Anil Bouri Jr
出典
The inteinationa Journal of Oral&Maxillofacial Implants
Vol、23.Number5.2008 943-946
研究目的
歯科用インプラント周囲の角化歯肉の幅径が、周囲の軟組織と硬組織の健康に影響するかを調べる。
材料と方法
対象患者:2005年8月から2006年2月にかけて、年2回のメインテナンスリコールのためクリニック
(the Case School fo Dental Medicine のthe Adbanced Education for General Dentistry or Grafuate Periodontics)に訪れた患者より無作為に選択した。
・年齢が18歳以上である
・同クリニックにて12か月以上前に埋入されたインプラント支持修復物を有している
一名の検査者が以下のデータを記録した。
・インプラントの数と解剖学的位置 ・インプラントの動揺度
・プラーク指数 ・レントゲン像上骨レベル
・歯肉指数 ・インプラント埋入後の経過年数
・角化粘膜の幅径 ・喫煙歴
・歯肉組織の厚さ
・PD
結果
・計76名の患者を取り込んだ(200本の修復済みインプラント)
・110/200本は2㎜以上の角化組織を有していた(A群)
・90/200本は2㎜未満(B群)
パラメータの平均値
・B >A :GI、PI、RBL、BOP、平均歯槽骨喪失量(有意に高い)
インプラント修復後の経過期間(有意に長い)
・B=A :PD、喫煙
・B<A:角化歯肉の平均厚さ
・BOPはB群の方がA群よりも出血の確立が有意により高かった。
この相違は、インプラント埋入後の経過期間、喫煙、歯肉の厚さ、プラークスコアを調節した後でさえ、有意である。
・B群はA群よりも有意に多い平均歯槽骨喪失を有している。
・この関連性は、インプラント埋入後の経過期間、喫煙、歯肉の厚さ、プラークスコアを調整した後でさえも、統計的有意であった。
結論
・2㎜未満の角化粘膜によって囲まれていたインプラントの方が、より広めの角化粘膜ゾーンを有していたインプラントよりも、平均歯槽骨喪失とプロービング後の出血は多かった。