出典:
Journal Periodontal Novenber 2009
表題: A Systematic Review and Meta-Analysis on the Effect of Implant Length on the Survival of Rough-Surface Dental Implants
著者: Sotirios Kotsovillis 等
はじめに(目的)
インプラントの埋入を行う際、骨が十分にあれば問題はない。しかし、通常の長さのインプラントを埋入する骨が十分にない場合は、外科的な治療を施した後に、インプラントを埋入をおこなうか、ショートインプラントを埋入するかが考えられる。外科的な治療では、治療期間が長引く事や外科的侵襲などで患者さんへの負担も大きい。
通常のインプラントの生着と比較されたショートインプラントの生着に関するメタ分析は、これまでに行われたことがない。 そこで2007年8月末までに、英語で書かれた歯科論文で発表された前向き研究から成る系統的レビューとメタ分析を用いて、
a)総無歯患者
b)部分無歯患者
に埋入される短い8mm以下,又は10mm未満の長さの粗造面インプラントと通常10mm以上のインプラントは生着について有意に異なるか分析をおこなった。
結論
総、部分無歯患者でも、埋入される粗造面を有するショートインプラントと、それを有する通常 インプラントは、生着という点で統計的有意に異なっていない臨床実地のための意義日常的な臨床実地で、通常インプラントの埋入が不可能か、或いは好ましく なく、高度な外科的処置が同時に必要とされる場合に、ショートインプラントを、効果的な治療法と して利用できるであろう。